2026年度 第1回デジタルヒューマン協議会を開催しました。新年度の幕開けとなる今回は、イーソリューションズ/稲葉様より「認証事業の導入について」をご講演いただき、当協議会として今年度より検討を進める認証事業の方針について議論を行いました。
なぜ「認証」が必要か — 偏った活用への懸念
デジタルヒューマンの社会実装が進む一方で、活用が「人の代替」や「省人化・コスト削減」のみに偏りつつある状況への懸念が共有されました。本来のデジタルヒューマンは、双方向性や身体性、人型インターフェースが生み出す対面性を備えた存在であり、従来のチャットボットや固定動画とは異なる体験価値を提供できる技術です。協議会では、この本来の価値を引き出した質の高いユースケースを促進するため、認証事業の整備に向けた検討を開始します。
<事務局コメント>
「コスト削減のためのデジタルヒューマン」が広がりすぎると、技術が本来持つ可能性を狭めかねません。認証事業は、業界として共有すべき価値観を明文化し、健全な発展を後押しするための仕組みとして位置づけます。
認証事業の方向性とこれからの進め方
第1回の議論では、認証事業の枠組みとして、まず対象外とすべき活用を整理する「NG基準」を設けたうえで、双方向性や応答生成性、体験価値の拡張などを満たすケースを認証するという基本設計が示されました。評価の根本にあるのは「デジタルヒューマンでしかできないか」ではなく「従来手段より価値が高いか」という観点で、機械的な線引きではなくケースごとの程度問題として丁寧に判断していく方針が確認されました。
具体的なNG基準・共通要件の内容、申請・審査のフロー、認証取得企業にとってのメリット設計(PR、メディア露出、プレスリリース等の対外発信)については、今後数回の協議会を重ねて精緻化していきます。次回以降、具体的な制度設計と運用方法を順次共有していく予定です。
<事務局コメント>
認証事業の本質は、優れた個別事例の表彰よりも、「業界として大切にすべき価値観を共有する」ことにあります。会員企業の皆様と議論を重ね、現実の事業環境に即した運用可能な制度として整えていきます。
引き続き、デジタルヒューマン協議会ではデジタルヒューマンの社会実装を推進するために、活動に取り組んでいきます。
取り組みに賛同していただける会員様も募集しておりますのでご興味ありましたらこちらをご覧ください。
