2026年度 第5回デジタルヒューマン協議会を開催(2026/8/20)
2026年度 第5回デジタルヒューマン協議会を開催しました。今回はNEC/兼保様より「コーポレートAI・Workforce部門の紹介」および「認証事業の導入について」をご講演いただきました。
NEC「コーポレートAI・Workforce部門」の紹介
NECが新設した、AIを中心とする組織「コーポレートAI・Workforce部門」についてご紹介いただきました。AIに「部門長」「AIマネージャー」「AI社員」といった役割と権限を付与し、AIエージェントがレポート作成や情報集約などを担うことで、社内の単純作業の削減や報告スピードの向上、業務における人の介在の削減を目指す取り組みです。
現時点ではデジタルヒューマンのような外見は持たず、テキストや画面上で動作する仕組みとのことです。AIに組織内での役割と権限を持たせ、業務を担う存在として位置づける考え方は、デジタルヒューマンと業務をつなぐ仕組みを検討するうえでも示唆のある内容でした。
<事務局コメント>
AIが業務上の役割を担うようになるなかで、人がどのように依頼し、結果を受け取り、必要な判断を行うかという接点の設計が重要になると感じました。デジタルヒューマンが人とAIをつなぐインターフェースとして果たせる役割について、引き続き議論を深めていきたいと考えています。
「フォトリアルである必要はあるのか」——認証事業・表彰制度の導入検討
認証事業の検討では、「デジタルヒューマンはフォトリアルな人間の姿である必要があるのか」を中心に議論しました。大規模言語モデルやAIエージェントの発展を背景に、デジタルヒューマンを「AIとのインターフェース」として捉え、外見のリアルさに加えて用途や利用場面との整合を重視する考え方が示されました。銀行・保険・医療など信用・信頼が重要な場面では人間らしい外見に一定の価値がある一方、空港案内等ではフォトリアルであること自体はそれほど重要でないことや、あえて表情を限定し利用者側の想像に委ねるデザインにも価値があることなど、用途に応じた多様な意見が共有されました。フォトリアルであること自体を必須条件とせず、求められる信用・信頼の度合いや、従来人間が担っていた役割を代替するのか新たな機能を提供するのかといった観点から評価する方向性を確認しました。
また、デジタルヒューマンの好事例を評価する表彰制度を、今年度中に一度試行する方向で概ね合意しました。評価基準を当初から正式なものとして公開するのではなく、過去事例の一覧化・再評価や新たな好事例(実証実験段階の取り組みを含む)のリサーチを進めたうえで、候補企業への説明とフィードバックを踏まえて基準を修正し、正式な募集・表彰につなげていく進め方が検討されました。9月に過去事例の一覧化と再評価・新規候補の持ち寄りを行い、10〜11月頃に募集を開始、年明けの選考・受賞発表を目指すスケジュール案が共有されています。
<事務局コメント>
デジタルヒューマンの価値を捉えるには、外見だけでなく、利用者や現場にどのような価値を届けているかを丁寧に見ていくことが大切です。表彰制度の試行と外部からのフィードバックを通じて、用途に応じた多様な取り組みを評価できる基準を整え、社会実装を後押しする制度につなげていきたいと考えています。
引き続き、デジタルヒューマン協議会ではデジタルヒューマンの社会実装を推進するために、活動に取り組んでいきます。
取り組みに賛同していただける会員様も募集しておりますのでご興味ありましたらこちらをご覧ください。
